ジャンソン農園(Janson Farm)はジャンソンファミリーによって運営される家族経営の農園です。パナマの西側、タラマンカ山脈の東端、ティシンガル火山とバル火山の斜面に位置しています。マイクロクライメイト(微小気候)で平均標高1,350~1,700mと、コーヒー栽培に最適な環境が整っています。
ジャンソン農園は、ボルカンの土地に魅了されたスウェーデン人のカール・ジャンソン(Carl Janson)氏が、1940年代初頭に購入した農園です。「自然と調和のとれた高品質の生産(Quality production with harmony)」をスローガンとして掲げ、農薬や除草剤を使わず、酵素微生物のみで土壌の栄養バランスを保持しながらコーヒーの栽培を続けています。
栽培エリアは、トレーサビリティと品質管理のためロットごとに細かく分けて管理されています。農園で使用するエネルギーは400枚のソーラーパネルから得られる太陽光エネルギーで賄われ、生産処理の過程で生まれる余剰物質はすべて燃料や肥料として使用されます。
環境に配慮しながらも高品質のコーヒーを生み出すために、ジャンソン農園は高い技術も持ち合わせています。1993年にスペシャルティコーヒー専用の生産処理場であるベネフィシオ(Beneficio)を建設。クオリティと栽培エリアによってコーヒーを選別できるように設計されています。職人技と高い技術を組み合わせた生産処理を行っています。農園内にはこの生産処理場だけでなく、より高いカップスコアを目指すための焙煎所も設らえられています。
ジャンソン農園では、カトゥアイ、カトゥーラ、パカマラ、そしてゲイシャを栽培しています。中でもゲイシャは素晴らしく、品評会で入賞を続け、「ジャンソンゲイシャ」として世界中で知られています。農園内の約50%以上の栽培エリアはゲイシャの栽培に使用されており、パナマで2番目に大きいゲイシャの生産農園となっています。自然と共存しながら、高い品質のコーヒーを生み出し続ける、素晴らしい農園です。