アルティエリ・スペシャルティ・コーヒー(Altieri Specialty Coffee)は、チキリ県ボケテに位置し、イタリア系アメリカ人のユージーン・アルティエリ(Eugene Altieri)氏によって創業した、家族経営のコーヒー農園グループです。彼はスペシャルティコーヒー生産の可能性をよく知らないまま農園を購入したそうですが、ベスト・オブ・パナマ(Best of Panama)で入賞するまでに農園を成長させました。
アルティエリは、原生雲霧林に囲まれたバル火山の東側の斜面に位置し、標高1,300〜2,200m。豊かな火山性の土壌と、太平洋と大西洋からの風がぶつかることで生み出される他の国とは異なるマイクロクライメイトが良質なコーヒーを生み出しています。カジェホン・セコ地区のミマ・エステート(Mima Estate)とアルト・リノ地区のピピム・エステート(Pipim Estate)の2つの農園を所有しており、11の区画には、それぞれの孫の名を付け、コーヒーを家族のように大切に育てています。
ミマ農園ではゲイシャ、ティピカ、カトゥアイを、ピピム農園ではカトゥーラを生産しており、区画ごとの特性を考慮した生産処理を行うことで、コーヒーの品質を最大限に引き出しています。
2023年にはナチュラルゲイシャ部門で5位、ウォッシュトゲイシャ部門で7位。2024年にはナチュラルゲイシャ部門で3位入賞を果たし、年々力をつけてきている農園です。コーヒーを家族のように愛し、高い品質のコーヒーを生産する注目度の高い生産者です。