ディカフェ(デカフェ)について

ディカフェ(デカフェ)について

体調の変化でカフェインを控えなければいけない、という理由でコーヒーを飲むことを諦める必要はありません!
また、ディカフェだからといって味を妥協する必要もありません!

今回はREC COFFEEでも取り扱っている「ディカフェ(デカフェ)」についてご紹介します。

コーヒー


 

ディカフェ(デカフェ)とは?

  • カフェインを含む飲食物からカフェインを取り除いたもの
  • 通常はカフェイン添加するものに添加しないもの

を指し、英語の「decaffeinated」を略して「decaf(ディカフェ)」と呼ばれています。
一般的にディカフェという言葉はコーヒーに使われることがほとんどです。

ヨーロッパでは、どこのカフェに行ってもディカフェが準備されているほど認知度が高く広まっています。
日本でも徐々にディカフェを取り扱うお店が増え、気軽に楽しめるようになってきましたね。REC COFFEEではより多くの方にコーヒーを楽しんでもらえるように2020年頃から本格的にディカフェを導入しています。

【REC COFFEE】ディカフェ(デカフェ)

 

 

ディカフェ・カフェインレス・ノンカフェインの違い

他にも似ている表記に「カフェインレス」「ノンカフェイン」があります。
それぞれの違いについて見ていきましょう。
カフェイン

 

ディカフェ

先程も説明した通り、ディカフェとは本来カフェインが入っているものからカフェインを取り除いたものになります。
しかし、ディカフェの定義は「カフェインを90%以上除去したもの」とあり、厳密に言うとごく僅かにカフェインが含まれています。
REC COFFEEでは99.9%カフェインを除去したディカフェをご提供しています。

 

カフェインレス

カフェインレスとは「カフェインの含有量が少ない」ものを指します。
つまりディカフェと同様に少量のカフェインが含まれています。
ディカフェが ”カフェインを取り除いたもの” に対してカフェインレスは ”もともとカフェインが少ないもの” ということです。

 

ノンカフェイン

ノンカフェインとは「もともとカフェインが含まれていない」ものを指します。
麦茶やルイボスティーなどは、カフェインが全く入っていないのでノンカフェインです。

 

 

ディカフェのプロセスについて

では、具体的にどうやってコーヒーからカフェインを取り除いているのでしょうか?
方法はいくつかありますが、今回はREC COFFEEでも取り扱いのある、代表的なカフェイン除去方法を2種類ご紹介します。

スイス・ウォーター社




スイスウォーター社

スイスウォータープロセス

カナダのバンクーバーに本社を置くスイス・ウォーター社が行っているディカフェ除去方法です。
最大の特徴としては、科学溶剤を一切使わず水だけで処理を行うため、安全だということです。
現在、世界中でスイスウォータープロセスでディカフェ処理をしているのはスイスウォーター社だけです。

ここで簡単に手順を見ていきましょう!

 

  1. 生豆が入ったタンクにぬるま湯を投入して生豆を浸す。
    コーヒー豆の成分を滲み出やすくするために豆を膨張させます。
    【ディカフェ】生豆が入ったタンクにぬるま湯を投入して生豆を浸す。
  2. GCE(カフェイン以外のコーヒーの成分が含まれた水溶液)に手順1のコーヒー豆を浸けて、水に溶けるカフェインをGCEに移す。

    ※この時、カフェイン以外の水に溶ける成分は飽和状態のため出てきません。
    この工程をカフェインが99.9%抜けるまで4回ほど繰り返します。

    また、この工程で同時に”必要以上に失われたコーヒーに必要な成分”を豆に戻します。
    【ディカフェ】GCE(カフェイン以外のコーヒーの成分が含まれた水溶液)に手順1のコーヒー豆を浸けて、水に溶けるカフェインをGCEに移す。
  3. カフェインだけが除去されたコーヒー豆はベルトコンベアに乗って乾燥させて完成。
    【ディカフェ】カフェインだけが除去されたコーヒー豆はベルトコンベアに乗って乾燥させて完成。

※手順2で出来たカフェインが含まれた水溶液はカフェインだけを取り除くことが出来るカーボンフィルターによって処理され再利用されます。

処理された水溶液は、GCEとして手順2でまた使用されます。

【ディカフェ】手順2で出来たカフェインが含まれた水溶液はカフェインだけを取り除くことが出来るカーボンフィルターによって処理され再利用されます。
こうしてカフェインだけが取り除かれたコーヒーの生豆は、他のコーヒー豆と同じように焙煎されディカフェの完成です。

スイス・ウォーター社



デスカメックス社

マウンテンウォータープロセス

スイスウォータープロセスと同じように水だけを使用した加工方法にマウンテンウォータープロセスがあります。
メキシコのデスカメックス社がほとんどのシェアを持っている処理方法で、メキシコの天然水を使用して処理されます。

大まかな工程はスイスウォータプロセスと似ていますが、大きく違う点としてカフェイン除去時に加圧・加熱されることです。
加圧、加熱されることでカフェインが無くなるまで何度も工程を繰り返す必要がなく、豆の風味が失われにくいのも特徴です。

 それでは手順を見ていきましょう!

  1. 生豆を水に浸し、膨らませコーヒーの成分を染み出やすくします。
    この時に熱と圧力を加えることによって「超臨界流」を作り出します。

    ちょっと難しいですが、この仕組みでカフェインだけを取り除きます。
    【ディカフェ】生豆を水に浸し、膨らませコーヒーの成分を染み出やすくします。 この時に熱と圧力を加えることによって「超臨界流」を作り出します。
  2. カフェイン以外のコーヒーの成分が含まれた水溶液にコーヒー豆を浸けて撹拌しながら加圧・加熱してカフェインを水溶液に移します。

    ※この時、カフェイン以外の水に溶ける成分は飽和状態のため、出できません。
    【ディカフェ】カフェイン以外のコーヒーの成分が含まれた水溶液にコーヒー豆を浸けて撹拌しながら加圧・加熱してカフェインを水溶液に移します。
  3. その後、3種類の乾燥機を使い約18時間かけて乾燥させます。
    【ディカフェ】その後、3種類の乾燥機を使い約18時間かけて乾燥させます
  4. ブラシで表面についているほこりを除去して完成です。
    【ディカフェ】ブラシで表面についているほこりを除去して完成です。


似ている2つのプロセスですが、どちらもきれいな水で化学物質を使わずにカフェインを除去しているとても安全なコーヒー豆です。
 

デスカメックス社



REC COFFEEではもっと自由に、より多くの人に素敵なコーヒーライフを届けたいという想いからディカフェの提供をスタートさせました。
ディカフェだから...と妥協はせず、素材の味わいを最大限に引き出す焙煎で、今までディカフェの味わいに物足りなさを感じていた方にも満足していただけるコーヒーです。

妊娠中や授乳中の方、体質的にカフェイン摂取が難しい方、毎日何杯もコーヒーを飲んでいる方、寝る前にコーヒーが飲みたくなる方。
そんな方々に、様々なシーンでコーヒーを楽しんでもらえればと思っています!

コーヒー

 

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ここで小話。
ディカフェ処理されたコーヒー豆は、通常の生豆と比べると表面の色が暗いのが特徴です。そのため、同じ焙煎度合いでもディカフェの方がしっかり火を通したような見た目になります。
ほら、こんなに違います!

 

ディカフェの色△左:ディカフェ処理された生豆 / 右:通常の生豆



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